まだ寒さ厳しい冬のある日
ひとりの女性から問い合わせを頂いた。
それは「ゆきさんのお店でオーダージュエリーを
作りたいんです」と。
実はその話を頂いたとき、
いつもジュエリーの制作をお願いしていた作家さんが
少し体調を崩されておやすみに入ってしまっていた。
そのため、
仕方なく今はお受け出来ない旨をお伝えすると
彼女はとても残念そうにこう答えた。
「わたし、5月に結婚式をするんです。
その時にこれまでお世話になった母にジュエリーをプレゼントしたくて…。」
「でも、それをお願いするのなら
母が大好きなLysblancさんでお願いするのが絶対に良い！と思ったんです」
と、彼女はとても強い意思を持ってその希望を私に伝えてくれました。
お話を頂いた時には
このご依頼をお受けするべきかお断りするべきか
正直とっても迷ったのです。
なぜなら
人生のとても大切なタイミングに
ジュエリーのオーダーをお願いできる職人さんもいない状態で
彼女の期待に答えてあげられるかどうか…。
わたし自身、とても不安でもありました。
でも、彼女の気持ちは変わりませんでした。
「できれば、リブランさんでお願いしたい！」
そんなふうに強く思ってくれる
彼女の気持ちになんとか答えてあげたい。
そう思い
「少し時間をください」とわたしは答えた。
彼女は「まだ時間帯もあるし、
もし本当に無理なら断って下さって大丈夫です。
待ってます」と言ってくれた。
彼女のその気持ちに答えるためには
冬の寒さが極まる時期からジュエリー制作をお願いできる
職人さん探しから始めなければならなかった
ジュエリーの制作は簡単ではない。
私がご提供しているジュエリーは
石を選び、素人であるお客様がデザインをイメージする。
そのイメージを形にしてもらうためには
職人さんの技術はもちろんではあるが
信頼関係、イメージの共有、その作品に対する思い
様々なものを共有しなければ良いものが作れない。
でも、今はずっと信頼してお願いしていた職人さんには頼めない状況…。
はじめは不安でしかなかった。
そうして始まった道のり。
仕事を依頼できる職人さんが見つかったのは
結婚式まであと1ヶ月に迫った3月後半のこと。
「やっと職人さんを見つけたよ！」
と、彼女に連絡し、彼女はとても喜んでくれた。
それから
石選び
デザイン
加工をどうするか
イメージを創り
彼女と何度も何度も打合せとやり取りを重ねた
母には絶対に秘密のサプライズ。
5月の初旬
彼女はとても幸せな結婚式を挙げました。
これまで育ててくれた母への思いと感謝の気持ちとを
たっぷりと詰め込んだ
世界にたったひとつだけの
母の為のタリスマンジュエリー
母がどれほど驚いてどれほど喜んだかは想像に難くない。
私にとってこんなに素敵で
こんなに素晴らしい裏方仕事
幸せのお手伝いをさせて頂けたことに今では感謝しかない。
彼女の思いに寄り添えて本当に嬉しかったし
わたしのほうが心からありがとうの
気持ちでいっぱいです。
母と離れて遠い地で暮らす
彼女と母の間で紡ぎあう
愛と信頼の証。
お二人が
いつまでも
いつまでも
幸せでありますように。
■ ニュースレターの配信を始めました。
ご興味のある方こちらから登録してくださいね。
画像をクリックしてください↓
■ ShopのLINEページはこちら。
LINE内 検索で@372zckzuで検索してみてください。
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
＿✩✩＿ 連絡先 ＿✩✩＿
Lys blanc リ・ブラン
E-mail lysblanc418@gmail.com
TEL 055-298-6516 (ショップ営業時間12時～19時の間におかけください)
| Lys blancでは、セッションやセラピーに限らず、ショップスペースへのご来店の際にも、
原則としてご予約制とさせていただいております。
大変恐縮ではありますが、ただ、お話がしたいなどのご希望には添うことができません。
どうぞよろしくお願い申し上げます。
